第34回 日本アーユルヴェーダ学会 * その2

9月16日、17日に行われたアーユルヴェーダ学会」に参加してきました。

国学院大学 神道文化学教授 石井研士先生のお話で、現代日本人の「魂の行方」というお話が興味深かったです。

人が生まれてからの行事と、死んでからの行事が、調度対応するんですね。
現代は「死」を隠して、見ないようになっているのでは、ということでした。

生まれて直ぐの魂は、とても不安定なのだそうですが、経過を経て結婚すると安定すると昔の人は考えていたそうです。そして死んでからも、荒魂といって不安定な状態が弔いの時期を経て、33年後に安定して帰るべきところに収まり、生まれ変わると考えていたそうです。

「出世前の記憶」について、助産師なので時々、聞かれることもありますが、このような考え方だと、安定していれば現世に心は留まるのですから、持っている必要はないのかもしれませんね。

季節行事や節句と言われるもの、そして死者を弔うことは、今の生を安定させることにつながっていることのようです。

家族でお月見したいと思いました。


たらちね助産院 院長
大坪三保子