マタニティ・ヨガの効果

ヨガをすることは、身体の感覚を穏やかな状態に取り戻し、呼吸を落ち着かせ、
自律神経やホルモンのバランスをとることに非常に役に立つと言われています。

お産の時にはどうでしょう。

『お産の3要素』といわれるものは

1. 娩出力(陣痛):調度良く赤ちゃんを子宮の外に送り出す力、子宮筋の収縮です。
 
2. 胎児:赤ちゃんが産道の形に合わせて頭の先端(小泉門)を中心に回旋してくれること

3. 産道:骨盤と子宮の出口や膣が赤ちゃんが通過できるように柔軟になること

以上の3つの要素が組み合わさってお産がすすみます。


娩出力である子宮の筋肉の収縮には酸素が必要です。充分な押し出す力のためには、運動にメリハリがあることが肝要です。その為には、収縮が止んだ弛緩(陣痛と陣痛の間)に、いかに身体と心を休ませるかという事『お産のコツ』といっても良いかもしれません。

ヨガをする事で、ご自身の皮膚や運動感覚を感じて穏やかに息を吐く事『お産の練習そのもの』なんですね。身体と心の心地よい調和を感じる事で、お産の進行に身を委ね、流れに乗る事で痛みを緩和する働きも身体の中で沸き起こってくる事が分かっています。

太古から、お産を乗り越える力は備わってきている事を感じて、
マタニティ・ヨガを是非、多くの方に経験して頂きたいと願います。


たらちね助産院 院長
大坪三保子